4歳の息子に死を伝え理解してもらう。おおじぃが亡くなった時の話。

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子育て

 

子供に、どう死を伝えるのか難しく感じたことはありませんか?

でも・・・

子供を持つ親ならだれもが考るタイミングがある

必ずぶつかる問題です。

 

ぼくには4歳と1歳の息子がいるのですが

つい先日、ぼくの奥さんのおじいちゃんが亡くなったんです、子供にとっての、ひいじぃちゃん。

息子は「おおじぃ」と呼んでいて

家に行くたびに遊んでもらっており、とても良い関係だったんです。

そんな、おおじぃの死を息子に伝えたときの話し。

重たい話でごめんなさい。

ぼく自身、伝え方に正解なんてないとは思っていますし

親族の死を記事にするのはどうなのかな?という部分もありましたが、

思い切って記事にしました。

この先の記事内では、

亡くなったおじいちゃんのことを【おおじぃ】で統一させてもらっています。

 

おおじぃとの石拾いの思い出

4歳の長男が3歳くらいからずっとハマっていることがあります

それは、石集め。

「あっ、コレ良い石」なんて言いながら

いつもいろんなところから石を拾ってきては玄関や縁側に溜め込むんです、

ぼくたち親からしたら何が良い石なの?っていう感じ。笑

石が家に溜まっていって困ったものなんです。

ちょこちょこ捨ててるんですけどね、子供に内緒で。笑

そんな息子は、おおじぃの家に行くと必ず2人で散歩しながら、

家の周りにある砂利や駐車場の中からお気に入りの石を探して

「これは良い石だ」なんて言いながら大量に持ち帰ってくる。

 

ぼくたちが住む愛知県から、おおじぃの住む三重県には年に3.4回くらい行事ごとがあるたびに行き、顔を出していたんです。

顔を出すと息子は、毎回遊んでもらっていつも楽しそうにしていました。

怒らないし、とにかく何をしても優しく接してくれていたおおじぃが、息子も大好きだったみたい。

2人が石を拾っている姿が今も鮮明に映像として頭に浮かんできます。

 

おおじぃが死んじゃった

平日仕事中のぼくに、突然奥さんから電話が。。。

仕事中に電話してくるなんて、なかなかないことなんです。

そこでピンときました

あまり体調が良くなかったおおじぃのことかなと。

残念ながら的中してしまいました、亡くなったという電話だったんです。

通夜と葬式に出るために急いで仕事を終わらせて、その日の夜におおじぃのいる三重県へ車を走らせることにしたんです。

 

息子へ、おおじぃの死を伝える

家に帰って急いで行く準備をします。

息子「どうしたの?どこ行くの?こんな時間からお出かけするの?」

イェーイ!といった様子で少しうれしそうにしていました。

息子に、どこまで説明しようか、

ずぅーっと仕事中も考えていたんですが

「お空に行っちゃったんだよ」とか

言ってもフワッとしすぎていて、伝わらないよなぁ。

4歳の子供にどこまで伝えて良いのかわからない、でもいつかは経験する人の死。

残酷で辛いことだけど、ハッキリ言うことに

決めたんです。

「おおじぃが死んじゃった。

死んじゃったから、お別れしに行こう」

すると息子は「天国に行ったってこと?お空に行ったの?おおじぃどうなるの?」と聞いてきます。

ぼくは「うん、おおじぃはお利口さんだから天国に行ったよ。

でも、もう死んじゃったからこの世界で、

ゴハンを食べることも、お話しすることも

遊ぶこともできなくなっちゃったんだよ」と伝えます。

すると息子は「そうなんだぁ、このオモチャとお菓子持って行って良い?」

と、あまりピンときていないようでした。

もしかしたら聞き入れたくない現実だったのかもしれません。

心の傷になってしまってもいけないと思い、それ以上の説明はしませんでした。

 

おおじぃとの対面

夜の10時、おおじぃ宅に到着。

棺桶の中で寝ている、おおじぃとの対面です

棺桶の顔部分は透明のガラスのような作りになっておりその上に白いタオルがかけられていて、義理のお父さんお母さんに「顔見てあげて」と言われ、

そのタオルをずらして顔を見ます。

 

顔を見た瞬間。。。。

 

はぁ~。。。。

(ため息)

 

本当に死んじゃったんだ。

 

実感のなかったぼく自身、涙があふれてきます。

動かなくなったおおじぃを見て心から悲しくなってしまったんです。

夫婦2人して子供に泣き顔を見せるわけにはいかないと

付けていたマスクを引き上げて、まぶたの下までもってきて咄嗟に涙を見せないようにしました。

 

おおじぃとの思いを巡らせます。

ぼくら夫婦の結婚式でも前に出てきてくれて、楽しい話しをしてくれて大活躍だったおおじぃ。

息子といっぱい石集めをして遊んでくれたおおじぃ。

なんでもかんでも、お金をだして気前の良かったおおじぃ。

そんなことを考えるとどんどん悲しく。。。

 

息子にもおおじぃの顔を見せますが

「何で起きないの?明日になったら起きるかもよ、どうやったら起きる?」と

起きないということが、信じられない様子。

詳しく伝えるのもぼく自身辛かったんですが

「おおじぃは死んじゃったんだ、悲しいけどもう起きないんだよ」とだけ伝えます。

 

通夜・葬式・火葬での息子の様子

お通夜、葬式は予定通り行われ息子も親戚の子供と遊んだり元気そうな様子ではあったんですが。。。

火葬場でのこと

おおじぃの入っている棺が炉に収められた直後に、突然

「わっーーーー!

あぁぁぁーーーん!

はぁーーーーん!はぁぁぁーん!」

と、大声をあげて泣き始めたんです。

もちろん他にも泣いている人はいました、でも息子は誰よりも大声で泣き、誰よりも涙を流していたんです。

きっと、お別れだということを感じ、悲しい気持ちが一気にあふれ出たのだと思います。

もしかしたら、ここにくるまでずっと泣くのを我慢していたのかもしれません。

子供が泣く姿は親にとってつらいもの、こっちまで涙が。。。

「パパとママがいるから、大丈夫」と伝えるのが精いっぱいでした。

おおじぃの骨を見せるのはさすがに子供には刺激が強いのではないかと、子供と別室で待機することにしました。

 

4歳の息子が思ったこと

大泣きした時に「どうして泣いちゃった?」と聞いたら

息子は「悲しい」と返事をしてくれました。

完全ではないかもしれないけど【死】というものをある程度、4歳の息子が理解してくれたんだなとそのとき、思いました。

 

そして全ての儀式が終わった次の日のことです

車でドライブをしていたんですが

突然、息子が空を見ながら

「おおじぃ、大丈夫かなぁ?

死んじゃったけど、、、

ごはんパーティーしているかな?

お菓子パーティーしているかな?」と。

「天国だからきっと、美味しいもの食べてるよ。大丈夫」とぼくは答えます。

 

少し間があって、

「おおじぃ石拾えているかな?」と言い始めたんです。

息子にとってのおおじぃとの一番の思い出は石拾いだったから気になったんでしょう。

たたみかけるように息子は「でも、お空には石ないよねぇ?拾えてるかな?」

「大丈夫かな?」と、こちらを見てきます。

 

涙をこらえるのがやっとで「んー、そうだなぁ」くらいしか言えず、返事ができませんでした。

死んでもなお、おおじぃのことを心配する息子。

このとき、しっかり成長してくれている息子を誇らしく感じました。涙

 

まとめ

おおじぃが亡くなって気づいたことが2つ。

一つ目は命の尊さ。

宗教みたくなってしまうのであまり多くは語りたくないんですけど、誰もが直面する死。

永遠じゃないからこそ限られた時間を、大事にしなきゃいけないなと改めて感じさせられました。

二つ目に、息子のおおじぃに対する思いや、人に対する優しさ。

息子の気持ちや思いを言葉で聞いたときに、ぼくの心が思いっきり揺さぶられました

息子の中で、こんなに優しい気持ちが育っているなんて。。。

 

おおじぃは死んじゃったけど、きっと息子の気持ちは伝わっている。

そう信じています。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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